日本学生支援機構の奨学金の在学猶予
申請する方法

奨学金
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日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を借りた場合,奨学金の返還義務が生じるのは当然のことですが,たとえば大学院に進学したり別の大学に入り直したりする場合には奨学金の返還を卒業まで待ってもらうことができます.

これを「在学猶予」といいます.

日本学生支援機構からすると,奨学金の貸与が終了した学生がそのあと大学院に進学したかどうか,別の大学に入り直したかどうか,ということは全く分かりません.

ですから,在学猶予を受けたいと思っている人は「私はまだ学生を続けるので奨学金の返還を待ってください」と日本学生支援機構に申請する必要があります.

この記事では,「在学猶予」の申請の方法について説明します.

なお,この記事で「奨学金」と書いた場合は「日本学生支援機構の奨学金」を指すものとします.

準備

「在学猶予」を申請する奨学金の「奨学生番号」を用意する必要があります.

「奨学生番号」とは,奨学金を借りるときに付与される番号で,「(3桁)-(2桁)-(6桁)」の数字で表されています.

「奨学生番号」は「奨学生証」,「返還誓約書」,「奨学金の振替案内」などに記載されています.

万が一,これらを紛失するなどにより奨学生番号が分からない場合には,日本学生支援機構に直接問い合わせてください.

申請方法

次の2つのパターンについて説明します.

  1. 新しい課程でも奨学金を借りる場合
  2. 新しい課程では奨学金を借りない場合

新しい課程でも奨学金を借りる場合

新しい課程でも日本学生支援機構の奨学金を借りる場合には,簡単に在学猶予申請ができます.

新しく日本学生支援機構で奨学金を借りるときには,「スカラネット」というウェブ上の申し込みページから奨学金を申し込むことになります.

その際,以前に日本学生支援機構で奨学金を借りていたか問われ,「はい」を選択するとその奨学金の奨学生番号の入力を求められます.

ここで奨学生番号を記入して奨学金を借りれば,自動的に在学猶予の申請が完了します.

「いいえ」を選択しても奨学金を借りることはできるかもしれませんが,それは虚偽申告ですし,在学猶予を別に申請する羽目になるので,きちんと奨学生番号を調べて下さい.

新しい課程では奨学金を借りない場合

新しい課程で日本学生支援機構奨学金を借りない場合には,

  1. 大学に「在学猶予願(在学届)」を提出する
  2. 日本学生支援機構「スカラネット・パーソナル」で在学猶予申請をする

大学に提出する場合

ほとんどの大学には,奨学金関連の事務が設置されています.

その部署で日本学生支援機構に在学猶予願を提出したい旨を伝えれば,ほとんどの事務の方は理解してくれるはずです.

そこで指定の用紙に奨学生番号などの必要事項を記入して事務に提出すれば,あなたが必要な申請は完了です.

あとは事務で処理してもらえます.

もしかすると,大学によっては事務で受け付けていないことがあるかもしれませんが,その場合にはこの方法は使えないので「スカラネット・パーソナル」で提出することになります.

スカラネット・パーソナルで申請をする場合

スカラネット・パーソナルで申請をする場合には,ログインの際に奨学生番号が必要になります.

なお,学部と修士課程などで2つ以上の課程の奨学金を借りた場合は,これらの奨学金を借りる際にきちんと入力していれば情報は紐付いているはずなので,いずれか1つの奨学生番号で構いません.

というのは,2回目以降の奨学金を借りる際,以前に借りた奨学金の奨学生番号を入力することになっており,そこで奨学生番号を入力していれば全ての奨学金が紐付いて登録されているからです.

スカラネット・パーソナルにログインできれば,「各種手続き」から申請することができます.

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